| ■温度 (06/06/19) |
愛情には形は無い。 形が無いから、不安になる。 目が見えないまま、手探りで必死に手を伸ばして形を捕まえようとする。 形で捉えられるものじゃないのに、溺れかけた人みたいに 近くにあるもの、形でわかり易いものを必死に掴もうとする。 溺れる時は、浅瀬でも水死する。 近くに捕まる所があっても、不安で焦ってもがく。 もがけばもがくほど、視野が狭くなる。 そして自分には助かる術は何も無いと不安になる。
でも、愛情には温度がある。 目が合った時、流れる暖かい気持ち。 触れた手から、伝わる温もり。
愛情は、きっと空気の温度の様な 包み込む暖かさだと思う。 そういう愛情を持っていたいし、感じたい。
水は心地よい。 お風呂や温泉は癒される。 でも、ずっとその中には居られない。 温もりを感じ続けるには限界がある。
一時的な温もりや癒しも素敵だけど ずっと、いつもそこにあって 気付かない時も包んでいて 時々汗ばむくらいに暑くなったり 身体が震えるほど涼しくなったりする。 そんな暖かさが好き。
SMを通じて感じあいたい愛情、それは空気のような 形は無いけど常に全身に触れていて 無くてはならないもの。 自然にそこにあるべきものだと思う。
形を必死で探すより、心のマスクを外して 相手と自分の間にある気温を感じて欲しい。 それが暖かければ、たくさん着込んだ鎧のようなコートを脱いで 薄着になれるほど暖かいことを、喜んで欲しい。
人の心が信じられない時代でも、きっと温度の変化はわかる。 ふと、春が来るように暖かさを感じることもあるはず。
不安な暗闇で視界が奪われていても 身体に温度は感じるから。 寒いところからは逃げて、暖かいところに身を寄せればいい。 |